ヘルニア人間 職探し
スマホを右手に、布団の中でゴゾゴゾとしているのは職探しだ。
仕事を探している人間がこんなに、怠惰で良いわけがないけれど、半分仕事中みたいなもんだ。
すっかりヘルニアで外出すること、オシャレをなんやらかんやら、服を買って楽しむことは遠い世界の無関係な出来事になってしまい、全くお金を使わないために、旦那さんの給与でまあまあ暮らせている状態だ。
子どもが巣立ち、正直言って働く意味は無く、 職探しといっても、その会社のインチキ臭い求人内容を見ているだけだ。
接客販売をメインに仕事をしてきたが、ヘルニアの後遺症で右足に感覚障害があり立ち仕事はするつもりない。座って接客が出来るもので、 それ以外に業務が絶対に発生しない会社。
やれ、荷物の搬入、やれ運転手、やれ大掃除が月一回。
わたしは、心の中に充実感がある。
「家事、育児、仕事、貯金、やり切った」
もっと後遺症が重かったなら、障害者採用があったのかもしれんのに。
仕事はしたくないけど、今日も自衛のための ヨガ をしよう。