nkafeの日記

少ないお金で毎日しあわせ!

仕事を続けなくて良かった

ずっーっと後悔していた。

銀行から仕事に戻ってくるように、言われたときに、子どもが可愛くてやっぱり専業主婦でいます、と言ったことを。

働きたかった。
こんなに母親に優しい時代になるなら、働き続けたかった。
正社員で課長にまでなった友人は、家事育児いっさいを実家に任せた。
そんなに美人じゃないが結婚して子どもがいて
自分の給与もあって羨ましかった。

先日、子ども連れのところバッタリ会った。

言うまでもなく、表現もしたくないほどに
子どもが最悪だった。

小学生だが、着ている服もぴちぴちで何年も買ってないような上下で、靴もボロボロ。
友人は、20代のような服装をしている。

子どもの目が暗く、じっと私を見た。
子どもは、分かってるんだ。
親の何もかも全てが。

仕事は、誰かができる。
母親は1人だけ、替えが効かない。
なんとなく知っていたけど、そこまで深刻なことにはならないと思っていたし、お金があれば
教育にかけられると思っていた。

だが、習い事や塾、夏休みのイベントやお祭りに連れて行けなかったようだ。

少し話した後、遠ざかってから子どもが友人の太ももを蹴っているのを見た。
まあまあ、という感じでよろめきながらカバンの携帯を探す友人が傾いていた。

私は仕事を続けなくても良かったんだ。

何もかもが手に入るわけじゃない。

友人は蹴られた太ももの、ジンとくる痛みと今、どんな折り合いをつけているんだろう。