退職 手離すもの
右足が痛いヘルニアのわたし。
退職のために、会社に5か月ぶりに行った
みんなは会議で別室にいた。
いつもだれがやめても、知らんぷりの会社、そんなことで私は安心した。
社長が気に入っていたり気分が良いと、退職する人を紹介したりした。
わたしも会社が嫌いで、会社もわたしがきらいだった。
なぜに、手放さなかっただろうか、 急ぐことや無理に背伸びすることを。 なぜに思いつかなったろうか、少しの間でも 勉強することを。
あれほど、悩んだ日々も慕っていた上司も夢の中の人みたいだった。 なんの思い出もなく、あれほど腹が立っていた 社長の息子もまったく思い出せない。
これほどまでキレイさっぱり忘れてしまえるのはどういうことだろ。
5か月ぶりだからかな。
とにかく、パートから正社員まで張り切っていた私は、こんなかんじの意識高い系を
そんなキャラを
退職とともに手離す。
さようなら、さようなら
張り切っていた私。
大雨の2月、真っ暗な6時、 面接の日。 無駄ではなかったんだ。