nkafeの日記

少ないお金で毎日しあわせ!

私、なんも無いかんじや。

3年前に、同時に入社した彼女は、夜中の1時半まで一緒に酒を飲んでいて、話して歩いているうちに私と4キロ歩いた。

その雨上がりの夜中の歩道で、私なんも無いかんじ。と言ったのだ。

いや、なんもない、
何者にもなれなかった。
あるいは、何も成し遂げられなかった。
そしてまだ40歳というギリギリ感から、何もない『感じ』と少し希望を見せたのだ。

私は21歳で結婚し22歳で出産のデキ婚である
ものすごく若かったが私たちは赤ちゃんが大好きであり、育児が楽しかった。
あまり違和感なく若い結婚を受け入れていて違和感なく生活をしていた。収入は月に20万くらいだった。充分な生活だった。

子供が中学、高校になり私立には行かなくても部活やお小遣い、異常に流行ったニンテンドーDSのお陰で、生活がだんだんと苦しくなった。
ニンテンドーDSを無視するには義務教育を捨てて山に篭るしかないような日々。
子供は、1人の人間で自由に生きる権利がある。

私もアルバイト、パート、契約社員、派遣、
正社員と少しずつ身分を上げるつもりで収入を上げるうち、デキ婚しなければいまは、課長になっていたかも。と思うようになった。

今になって、こんなに子育て応援がある社会になり、銀行を辞めなければ。いまなら、辞めずに仕事が出来たのに、と悔しかった。

が、、、。

50歳を迎えようとするいま、同世代には彼氏いない、結婚してない、子供いない、実家の子供部屋おばさん。
これが、想像以上に多く、なんと仕事も非正規でパートだったりする。
自由な時間があり勉強する時間もあるが、もう
勝負にでるには遅すぎるし、勝負する時期を後回しにし過ぎた。

20代のときに何をしていたか、がその人のすべてになる。と誰かが言っていた。

私が、何かを得た!そしてそれが何よりも素晴らしく人に自慢出来るとは思わないけど、今は思う。デキ婚をしていなかったら、出世していたかもしれない、ではなくデキ婚していなかったら子供部屋おばさんになり、今はまだ本気を出せる時期じゃないからと、50歳にしてつぶやいているかもしれない。

改めていまは、デキ婚に心から感謝している。

10月は子供がよく熱を出していた、熱が引いたら喘息で咳き込み眠れず、アトピーはひどくなり家族全員でゾンビみたいになって暮らしていた。20代は毎日毎日、ゾンビだったな。
やっぱり、眠れないくらい必死で生きていて良かったな。